キャンティ・クラシコ ブローリオ

おすすめ!イタリアワインのご案内です。

 

キャンティ・クラシコ ブローリオ

 

輝きを帯びた濃いルビー色、スミレや熟したブラックベリーの香りと豊かな凝縮感。ヴェルヴェットのような優しく華やかな味わいです。

 

造り手のバローネ・リカーゾリは西暦1141年からワインを造り続ける、イタリア・トスカーナ地方を代表する、名門中の名門の蔵元。キャンティの生みの親と言われています。

 

キャンティ造りの先駆者リカーゾリ家、長い歴史のある蔵元ゆえか、ちょっとした逸話があります。

 

1861年イタリアが統一されたときの最初の首相に選ばれたベッティーノ・リカーゾリは、その性格の厳しさから「鉄の男爵」と呼ばれ政治家としての華々しいキャリアの傍ら、ワイン造りにも力を注ぎ研究と実験を繰り返しキャンティ・クラシコの基礎を造り上げました。

 

しかし1970年以降、経済的な問題からバローネ・リカーゾリの本拠地「ブローリオ城」の葡萄畑のみ手元に残し、それ以外の畑等を大手酒類資本に売却してしまいました。

その後20年、バローネ・リカーゾリのワインは、大量生産、大量販売の安ワインとして知られるようになり、その名声は地に落ちてしまいました。

 

1993年、リカーゾリ家32代目にあたるフランチェスコ氏がバローネ・リカーゾリを買い戻し、大量生産・大量販売の方針を改め自家栽培の高品質葡萄100%で、キャンティ・クラシコを造り見事の再生。今では最高の評価を得るに至っております。

 

この華麗なる復活劇は、フランチェスコ氏の並々ならぬ努力あっての事。

一度地に落ちながらも見事に這い上がってきた名門家のワイン。

 

今夜からグラスでのご案内です。ぜひお試しください。