シャルトリューズ ヴェール VEP

季節の変わり目、体調を崩し気味の方へぜひともオススメな一杯です。

 

シャルトリューズ ヴェール VEP

 

フランス・グルノーブル山中のラ・グランド・シャルトリューズ修道院で作られる薬草系リキュール。、「リキュールの女王」とも称され、エリクサーの一種でもあります。エリクサーとは、錬金術で、飲めば不老不死となることができると伝えられる霊薬、万能薬のこと。

 

シャルトリューズの製造の歴史は古く1605年にカルトジオ会で解読された処方が、フランス王アンリ4世の式部官であったマレシャレ・デストレに奉げられ、1764年にシャルトルーズ修道院に渡り1767年に製造が始まりました。

更に神父ジェローム・モベックが注釈をつけた処方が現在のヴェール(緑)の製造法の原型であり、さらにその後1838年になって、神父プルーノ・ジャケによってジョーヌ(黄)の処方が作成されました。

 

今回ご案内するのは、「ヴェール」

スパイシーでハーブの香りが豊か。極めて苦味が強く、アルコール度数も54度と強いのが特徴ですが、リキュール特有の甘味も備えた甘美な味わい。スタンダード品をさらに大樽で8年以上の期間熟成を行ったのがこのVEPです。

 

ブランデーをベースとして、アンゼリカ(セイヨウトウキ)、クローブ、コリアンダーをはじめとする130種類のハーブを加え、5回の浸漬と4回の蒸留を経て調製されるということだけが公開。それ以外の詳細な製造法は、現在でも修道士3人のみが知る秘伝で門外不出となっています。

 

いにしえの時を越えて今もなお受け継がれる霊薬。

不老不死とまではいかずとも…ちょっとバランスを崩した身体には良薬かと思います。