ペライユ・デ・カバス

おすすめのチーズのご案内です。

 

ペライユ・デ・カバス

 

冬から春にかけてが旬を迎える「ブルビ=羊乳のチーズ」軽く押すと固さがなくなり柔らかくなった頃が、食べごろのタイミングです。

切り分けるというより、スプーンですくって食べるほどのトロリ加減が一番です。ねっとりとクリーミィでいて、羊乳独特のコクを感じられます。

 

フランスのルエルグ地方(フランス全体から見ると南部)カバス大地で作られるペライユ。ペライユとは、この地方の方言で「小さな羊のチーズ」を表しています。

 

ブルビタイプには、固くしまった熟成ものが通年ありますが、このペライユのような自然の表皮をもつソフトなタイプは今が旬です。

というのも羊は、早春に子供を産むために秋に交配をおこないます。羊の平均妊娠期間である147日が過ぎるちょうど今頃が出産ラッシュ。

そんな生まれたばかりの子羊たちのために母羊はとっても濃厚なミルクを出します。

 

その濃厚な羊の無殺菌乳でペライユは造られます。

乳の凝固はゆっくりと、またレードルで丁寧に型入れされなければなりません。脱水も時間をかけて行い、その後反転をし軽く塩をします。

熟成期間は非常に短く8~10日後には食べられるようになります。

 

造り手のドンブル家はペライユのスペシャリスト。

じんわりと伝わってくる羊乳の優しい甘みと、バターにも似たコクがなんとも素晴らしい味わいです。

 

フランスから届いた「早春の味」をぜひお試しください。